武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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こんにちは。中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
このブログでも、繰り返し皆さんにお伝えしているので、もう耳にイカができている方もいるかもしれませんが・・・。
「自分のことをよく知る」ことは、より豊かな人生を送るために間違いなく、必要不可欠なことです。
自分は何が好きで、何が得意で、何が苦手で、何が許せないのか、など。実は、自分の過去には今、そして未来をより良いものにするためのヒントが隠されているのです。
例えば、私の場合で言えば・・・。学生時代、上京して初めてのバイトは居酒屋でした。

理由は「楽しいところがイイ!」から。以上、終了ですよ(笑)。
その後は、六本木のディスコとか、バーで働きましたね。
ええ、当然ギロッポンでオネーチャンと出会いたいからですよ。動機が単純で不純ですね。
でも、こういう経験も後から振り返ってみると「そりゃそうだよね」と思うわけです。
私の祖父は「だるま食堂」という食堂を経営していましたし、父は父で食品会社も立ち上げて、この会社も、今は私が経営しています。
だから、バイトも言わば「水商売」ばかりですが、違和感がない。
私が今やっている商売も、自販機ですから、言ってみれば「水商売」ですしね(笑)。
逆に、当時の学生がよくやっていた家庭教師のバイトには、全く興味を持ちませんでしたね。確かに、時給は良いし、疲れないし。効率は良かったんでしょうが・・・。
それよりも「楽しい方がイイ!」という発想で動いていましたね。
社員を見ていても、個々人それぞれに「才能」や「特性」が当然違うわけです。
例えば、我が社の場合で言えば、自販機に飲料を補充するスタッフは、細かいメンテナンスや売上予測を積み上げられるコツコツ型で気働きができる人が向いています。
一方で、自販機設置の営業担当は、多少大ざっぱなところがあってもいいから人当たりが良くて、明るくて、結果にこだわるタイプの方が良かったりする。
これはどちらが良い・悪いではなくて、それぞれの才能や特性に合った役割を果たすことが重要だ、ということなんです。
ほら、一人でとんでもない飛び抜けた結果を出す人って、たまにいるじゃないですか。
スポーツで例えるとしたら、大谷翔平とか、井上尚弥みたいな。
ああいう人を見ると「スゲー!」と思うけれど、全員が目指す必要はないし、むしろ目指すべきではないと思うんです。
一部の天才の陰には、山ほど凡人がいる。でも、それぞれの才能を活かすことが結果として、社会や自分たちの幸せに繋がる。
日本という国は、古来から「和」を以て、一致団結して力を発揮してきたのです。

「和を以て貴しとなす」と聖徳太子が遺したのは、飛鳥時代。西暦で言えば604年ですよ?しかも、17箇条ある憲法の第一項目に、この言葉を持ってきている。
それだけ、日本には古来からこういう文化があったということ。
欧米型の「すごい人が引っ張る」というスタイルとは、そもそも全く違っているんですよ。
だから、前提は「和」を重んじる。
でも「和」の名の下に足を引っ張るのではなく、突き抜けられる人は突き抜けさせる。
「個」の力で現状を打破すべき時と「和」の力でコツコツと積み上げるべき時。
これを両立させることができてこそ、本当に「和を以て貴しとなす」という状態が出来上がっている、と言えると思います。
そして、自分自身が「個」か「和」かどちらの才能を持っているのかを自分で理解しておくことこそが自分も、組織も活かす近道だと思いますよ。
そのためには「経験・体験」を積み重ねること。色々なことをやってみて、合う・合わないを自分の中で知ることで、自分の特性がわかる。
加えて「今までしてきたこと」や「取り組んできたこと」あるいは「好きなこと、得意なこと」にも大きなヒントが隠されているのです。
自分の半生を深堀りして、思考のパターンを探っていくことで、自分自身の特性を深く理解していく。
それこそが中心道 新潟支部「和光塾」で取り組んでいることなのです。
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今まで、和光塾ブログ「加藤克己と申します」シリーズをご愛読いただき、ありがとうございました。
皆さまの悩みや疑問に対して、さらに深く、わかりやすくお答えするべく、次回からは新シリーズとして
装いを新たにお送りしてまいります。
引き続き、新シリーズもぜひお楽しみに。
また、お会いしましょう。