武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
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こんにちは。中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
「本気」と聞いて、皆さんはどんなことを連想するでしょうか。
「『本気』と書いて『マジ』と読む」とか「海辺にバイクを止めて一瞬 本気(マジ)にお前を抱いた~♪」とか、色々思い浮かぶと思います。
あ、もうマッチの『ハイティーン・ブギ』が通じない世代も増えてきてますよね(笑)。
まあ、それは良いとして。
例えば、誰かに「本気でやってるのか!?」と聞いて「ハイ、本気です!」と答えた場合。
これは多くの場合「本気」ではないです。
いや、決してその人が手を抜いてるとか、テキトーにやってるとかではなく、ですよ。
自分が「本気だ!」と思っている状態は「本気のようで本気ではない」んです。
ややこしいでしょう(笑)。でも、もう少し読んでみてください。
自分が「本気だ!」と思っているのは多くの場合は「全力」です。

そう。「本気」と「全力」は、実は違うものなのです。
自分がどれだけ全力でやっても自分の限界までしか、力を出せません。いや、限界すら出せないかもしれない。
これは人間、誰しもそうです。そうなっているから、仕方ない部分もある。
「全力」とは、その人にとって「限界までの力を出している」こと。
では「本気」はどうか。
「本気」になった時、人は自分が決めていた限界を超え、内側に持っていた潜在能力を発揮できるようになるのです。
人は、どんな時に「本気」になるか。それは、正しい指導者に恵まれた時です。
人間は自分では自分の潜在能力がどの程度あるのか、わからないものです。
孫悟空が亀仙人や界王様から指導を受けることで、さらに潜在能力を開花させたように。自分の限界を超えて「本気」になるには師匠の存在が必要不可欠なのです。
例えば、タヤマ学校では最初に発声の訓練をします。

単に「大きな声を出す」という訓練なのですが、最初は誰しも自分の「全力」の大声まで出せない。
だんだんと「全力」には近づきますがそれでも、指導者はOKを出しません。
「これ以上ムリ!!」と思ったとしても全員が、ちゃんと自分が「ムリだ」と思った以上の大声を、最終的には出せるのです。
つまり、誰でも本気で取り組めば、自分の限界を超えることができるのです。
私も塾生を見ていて感じますが、人は本当に隠れた潜在能力を、まだまだ発揮できずに持っているものです。
恐らく、私自身もそうだと思います。
目の前の人の可能性を100%信じ切って「まだ先がある」と理解した上でその人の「本気」を引き出していく。
時には悔しがらせ、時には怒りを覚えさせ、またある時はほめることもして、目の前の人の「本気」を引き出していく。
そして、その人の隠れた才能や能力を見極めて、信じて、引き出してくれるのが優れた指導者なのです。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。