和光塾ブログ vol.62  「問いを持った部族は生き残ったが、答えを持った部族は滅びた」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

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こんにちは。

中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

私の師匠の一人である須田達史は「オレ、質問するヤツが嫌いなんだよ」と、いつも半分冗談、半分本気で言います。

その真意はわかりませんが・・・。

実は、私自身はあまり師匠や先輩に質問することは少な。いや、むしろ、ほぼ質問したことがありません。

「質問する」ということは言い換えれば相手に答えを求めている、とも言えるじゃないですか。

私自身、カッコよく言えば「人に答えを求めることがない」んです。

ね。カッコいいでしょう(笑)。

私はどちらかと言うと、他の人が質問するのを横で聞いている。

ただ聞いているんじゃないですよ。
師匠が「どう答えるか?」を見るのです。

実は、自分の中でもその質問に対する色々な「答え」を想定しておく。その上で、師匠がどう答えるかを聞く。

これが面白いし、勉強になるんです。

もちろん、師匠と同じような答えに到達することもあります。

でも、言い方や答え方のアプローチが全然違ったりする。

「なるほど、そう伝えるのか」とか「そういう表現するのか!」といった師匠たちの思考回路を探るのが好きなんです。

もちろん、時にはぜんぜん違う角度からの答えが出てきて「さすがだなー」と唸ってしまうこともあります。

師匠とこういう付き合い方をしていると自分が判断に迷ったり、困った時「師匠なら何と言うだろうか?」という発想になれるんですよ。

もちろん、実際に師匠に相談したら、全く違う答えが返ってきたかもしれない。

でも、自分で「師匠ならどう言うか?」を考えて、答えを出す。

師匠の考え方や思考回路を学んでコピーしようと努力していると、自然とそれが自分の「指針」になるんですよね。

だから、私は子どもたちや部下にもできるだけ自分で考えさせるように働きかけていますよ。

誰かから答えをもらってそれをそのままやる。それだと何の成長もない、と私は思うんです。

自分で考えて行動した時には上手くいこうが、失敗しようがそこには必ず「学び」がある。

自分で考え、自分で決めて行動する。そうしないと、自分の中に「経験値」が貯まっていかないですよ。

もちろん、何かを参考にするのは良いでしょう。人からのアドバイスを聞くことも、時にはあって良いと思いますよ。

でも、自分が尊敬する人や師匠が「どう考えるだろうか」「どう行動するだろうか」というシミュレーションは、ぜひぜひ日々やってみてほしいと思います。

自分で判断して、自分で決めるのは精神的な負荷が大きいですよ、もちろん。

でも、だからこそ進化・成長できる。

答えだけ求めていると、本当に言われたことしかできない人間になっちゃいますよ。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

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