和光塾ブログ vol.60 「誰かのために生きることだけが、価値ある人生といえる」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

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こんにちは。

中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

私は基本的に、いままでの人生で自分のことは自分で決めてきました。

まあ、「人の話を聞かない」ということの裏返しでもありますが・・・。それは一旦置いといて(笑)

私の師匠たちは、きっとそんな私を時には「やれやれ」と思ったり、時には「そっちじゃないよ」と思いつつ、見守ってくださっていたのだな、とようやくわかってきた気がします。

人から求められていない時に「ああしろ」「こうしろ」と言っても大抵の場合、聞いてもらえません。

手遅れになるかどうか、取り返しがつかなくなるかどうかのギリギリを見極めて、声を掛ける。

「人を育てる」というのは、そういう「待つこと」の連続ではないかと最近思っているのです。

「もうそろそろヤバいな」という時も「こうした方が良い」とか「こうしないとダメ」と伝えることを
私自身はしないように心がけています。

「で、どうするの?」と本人に決断や判断を促すだけ。

極端なことを言えば、私が「この方が良い」と思っても本人が「いや、こっちの道を行く」と心の底から決めているなら、良いのです。

だって、自分の人生ですからね。実行面では「主観」が絶対に必要です。

誰に何を言われようと「この道を行く!」と決めて進むくらいの強い情熱は必要だと思います。

ただし。そこに「客観視すること」は絶対に欠かせない要素です。

人は、立場や環境、状況によって「求められること」が変わります。

私の場合もそうです。

「経営者」加藤克己に求められること、「和光塾 塾長」加藤克己に求められること。もっと言えば
「夫」あるいは「父」加藤克己に求められること。それぞれ違って当然じゃないですか。

いま、自分が何を求められているのか。

これを天から自分を見るような感覚で俯瞰する意識が必要なのです。

そうじゃないと「オレはこうしたいんだ」「私はこれを絶対にしたくない」といった自己都合だけで考えて動いてしまう。

もちろん、それでも構いませんけど「大いなる他力」は働きませんよ。

商品開発でもそうでしょう?「オレが考えたこの商品は素晴らしい」といくら開発した本人が思っていてもお客さまから「ほしくない」「いらない」と思われたら、その商品は売れません。

ここで客観を意識した「分析力」が必要になるわけです。

人生も同じことですよ。

自分自身をなるべく客観視して、必要があれば「身近な人」に意見を聞いて。その上で、自分で決めて進んでいく。

しかし、自分の人生においては「客観」だけではダメです。

人からの意見を聞いて、自分の夢をあきらめるのは「客観視」ではなくて「逃げ」ですよ。

自分自身を分析する時は「客観」。
決めて、実行に移す時は「主観」。

このバランスが、何より重要です。

相手から自分が何を求められているか、と自分が「何が得意」「何をしたい」かとを掛け合わせたところにこそ「価値」が生まれる。

相対性理論で知られるアインシュタインは、こんな言葉を残したそうです。

「誰かのために生きることだけが価値ある人生といえる」

自分の我や気分、あるいは欲求に従って人生を送ることも良いでしょう。

しかし、周りから求められることに自分が納得できる意味付けをして自ら情熱を燃やして取り組む。

そんな人生が送れたとしたら、どうですか。

ただまあ、これが難しいんですけどね。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

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