和光塾ブログ vol.59 「呼吸を極めれば 様々なことができるようになる」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

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こんにちは。

中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

少し前に『鬼滅の刃』が大ブームになりましたね。

「全集中の呼吸!」とか、みんな大騒ぎしてました。

私はあのマンガ、実はけっこう核心を突いてるんじゃないか・・・と思って見てました。

一番すごいなと思ったのは「呼吸」に着目したということ。

これは、何事においてもそうなんです。「極意は呼吸にあり」なんですよ。

例えば、私が若い頃やってたバスケットボール。

バスケのフリースローってあるでしょう? ファウルを受けた人が守備側の妨害を受けずにシュートを打てるアレです。

あのフリースローって、まさに「呼吸」でリズムを取って、自分のタイミングでシュートを打たないと外しちゃうんです。

それから、けん玉もそうです。糸がついた玉を下に垂らして、神経を研ぎ澄ませる。そして、呼吸を使って十字の剣に収める。

「静」から「動」に移る時のリズムは、実は「呼吸」で作るものなんですよ。つまり、この呼吸を司ることで、イメージ通りの身体の使い方ができるようになる。

どのくらい息を吸って、吐くのか。足りなくても、多くても上手くいかない。これはもはや、身体の感覚で掴むしかないです。

アスリートにしろ、アーティストにしろその道の「一流」の人たちはきっと自分の「呼吸」を持っていると思いますよ。

あ。これを読みながらボケーっとして「へー、そうなんだ」なんて思ってるあなた!

これ、あなたの日常生活や人生をガラッと変えてしまうほど重要な話ですよ。いや、ホントもホント。間違いなくです。

例えば、あなたが人と話していて「何か上手くいかないなあ」とか「ちょっと間が悪いな」と感じることがあるなら。

それは、相手との「呼吸」が合ってない可能性が非常に高いです。

一人でやるスポーツや、けん玉の場合は自分ひとりの呼吸を掴めばいいけれど、「会話」は相手との呼吸を合わせるもの。自分の呼吸と、相手の呼吸のリズムが合ってくると、自然と流れるように会話が進んでいきます。

もちろん、すぐにはできないかもしれません。それをトレーニングするのが、中心道「武術」です。

武術の稽古を通じて、自分の呼吸を調え、リズムとタイミングを感じられるようになる。そうすると、相手と「繋がる」意識が生まれる。

これは目で見て合わせるのでもないし、相手の出方に揃えるのとも、少し違います。

身体を調えていくと、自ずと意識が繋がるんです。

中心道「武術」を学び始めると、多くの人は最初に「身体の動き」や「身体の使い方」に意識が向きます。

それは、順番としてもちろん大切なこと。でも、帯が上がっていくにつれて「身体の使い方」から「呼吸」に意識が向かうようになっていきます。

身体の使い方を意識している間は、意識の矢印が「自分」に向いています。

しかし、呼吸を調えて相手と繋がる。その感覚を持つと、意識が「相手」に向きます。

「間が悪い」「間違い」とは、自分と相手のリズムが合っていないということ。その「間」を司るものこそが「呼吸」なのです。

わっかるかなあ。わっかんねえだろうなあ。

なんて、松鶴家千とせのネタを入れ込んでも、きっと若い人にはわからないんでしょうけど。

でもね、説明を読んだり、話を聞くよりも、やってみて、体感した方が絶対に早いです。

「あ!これか!」という瞬間が、必ず来ますから。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

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