和光塾ブログ vol.43「おもしろき事もなき世におもしろく」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

メルマガは2週間に1回程度配信されます。
逃さずに読みたい! という方は、ぜひメールマガジンの登録をよろしくお願いいたします。

こんにちは。中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

吉田松陰の門徒である高杉晋作が遺した、有名な句をご存知でしょうか。

【おもしろき事もなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり】

【おもしろき事もなき世におもしろく すみなすものは心なりけり】

この二つの句、どこが違うか、皆さんわかりましたよね?

「世を」か「世に」か。

実はこの句、実際に高杉晋作が詠んだかどうか、はっきりしません。

しかも「世を」、「世に」どちらが正しいかもわかりません。

ただ、私は「を」ではなく「に」だと思っています。

【おもしろき事もなき世「を」おもしろく】

これだと、どうでしょう。

「世の中をオレが面白くしてやるよ」みたいな、イキった感じがしませんか?

【おもしろき事もなき世「に」おもしろく】

でも、これが「に」だと、どうですか。

「『面白い』とは思えない世の中だけれど、自分は面白く生きていこうと決めた」という印象になってきませんか。

晋作の人生も、その師匠である松陰の人生も、手放しで「面白い」とは言えなかったかもしれない。

でも、その中でやっぱり「生きることは面白い」「面白がって生きよう」と自ら決めて、生きてきたのではないか。

私はそう思うんですよね。

私も若い頃、そして、病気になって倒れるまでは「オレがやりたいことをやる」と思っていたこともありました。

でも、「面白くないこと」や自分が「やりたくはないこと」をしなくてはいけないこともあります。自分の自由にならないことや、自分ではどうしようもないことも、人生の中では起こってくるわけです。

でも、そんな時にも、何があっても面白がって生き抜く。

【おもしろき事もなき世におもしろく】

私の師匠たちも全員、そうやって生き抜いてきたと思います。

その背中を見て、私自身も「面白がって生きる」。

これを今後も続けていきたい。そう思っているんです。

もちろん「世の中を変える!」「面白くする!」と決意するのも良いでしょう。

でも、そのためには自分が「面白がって生きる」と肚をくくることが必要不可欠だと思うんですよね。

自分の身の回りや置かれた環境、あるいは社会情勢など、自分の外側を変えることは時間や労力がかかります。

しかし、自分の「内側」はいつでも変えることができる。

そして「自分の内側」が変われば置かれている状況や環境はあっという間に一変する。

中心道 和光塾でお伝えしている「空の法則」は、まさにこのことを説いているんです。

自分の内側、物事の見方を変えることができれば、世の中はすぐにでも変わる。

自分が面白がって生きれば、何が起きても「面白く」なっていくんですよ。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

和光塾ブログTOPへ

PAGE TOP