武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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こんにちは。中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
吉田松陰の門徒である高杉晋作が遺した、有名な句をご存知でしょうか。
【おもしろき事もなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり】
【おもしろき事もなき世におもしろく すみなすものは心なりけり】
この二つの句、どこが違うか、皆さんわかりましたよね?
「世を」か「世に」か。
実はこの句、実際に高杉晋作が詠んだかどうか、はっきりしません。
しかも「世を」、「世に」どちらが正しいかもわかりません。
ただ、私は「を」ではなく「に」だと思っています。
【おもしろき事もなき世「を」おもしろく】
これだと、どうでしょう。
「世の中をオレが面白くしてやるよ」みたいな、イキった感じがしませんか?
【おもしろき事もなき世「に」おもしろく】
でも、これが「に」だと、どうですか。
「『面白い』とは思えない世の中だけれど、自分は面白く生きていこうと決めた」という印象になってきませんか。
晋作の人生も、その師匠である松陰の人生も、手放しで「面白い」とは言えなかったかもしれない。
でも、その中でやっぱり「生きることは面白い」「面白がって生きよう」と自ら決めて、生きてきたのではないか。
私はそう思うんですよね。
私も若い頃、そして、病気になって倒れるまでは「オレがやりたいことをやる」と思っていたこともありました。
でも、「面白くないこと」や自分が「やりたくはないこと」をしなくてはいけないこともあります。自分の自由にならないことや、自分ではどうしようもないことも、人生の中では起こってくるわけです。
でも、そんな時にも、何があっても面白がって生き抜く。
【おもしろき事もなき世におもしろく】
私の師匠たちも全員、そうやって生き抜いてきたと思います。
その背中を見て、私自身も「面白がって生きる」。
これを今後も続けていきたい。そう思っているんです。
もちろん「世の中を変える!」「面白くする!」と決意するのも良いでしょう。
でも、そのためには自分が「面白がって生きる」と肚をくくることが必要不可欠だと思うんですよね。
自分の身の回りや置かれた環境、あるいは社会情勢など、自分の外側を変えることは時間や労力がかかります。
しかし、自分の「内側」はいつでも変えることができる。
そして「自分の内側」が変われば置かれている状況や環境はあっという間に一変する。
中心道 和光塾でお伝えしている「空の法則」は、まさにこのことを説いているんです。
自分の内側、物事の見方を変えることができれば、世の中はすぐにでも変わる。
自分が面白がって生きれば、何が起きても「面白く」なっていくんですよ。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。