和光塾ブログ vol.40「迷わず行けよ、行けばわかるさ」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

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こんにちは。

中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

突然ですが、質問です。
あなたの周りに「カッコイイ大人」は、いますか?

もちろん、あなた自身が「カッコイイ大人」だというならそれはそれで良いのですが・・・。

え? 私自身は自分のことを「カッコイイ」と思っているかって?

そりゃもちろん・・・。ま、皆さんのご想像にお任せします(笑)

私が思う「カッコイイ大人」とは相手の可能性を信じて意志を尊重できること。

これこそが「カッコイイ大人」だと私は思っています。

私自身は、たくさんの師匠や関わってくださった大人たちがいてくれたからこそ、今があります。

私に関わってくれた大人たちが私の意志を尊重し、応援してバックアップしてくれたからこそ、私は自分自身の可能性を広げ、今の私がいるのだと思います。

その代表が、私の父親かもしれません。

父は、私が小学校から高校、大学に入るまで、私のやることにほとんど口出ししませんでした。

「跡を継ぎたい」と言った時もそのまま受け入れてくれました。

母親は大反対しましたけどね(笑)。

母は、父が事業で苦労しているのを一番近くで見てきましたからね。経営者の孤独や苦労、大変さを一番感じていたはずですから、私にはそんな苦労をさせたくないと思ってくれたのでしょう。

でも、父は本当に「継げ」とも「継ぐな」とも、何も言いませんでした。

私は本当に子どもの頃からあまり人に相談をせずに自分で何でも決めて、取り組んできました。

だから、父は私が会社を継ぐかどうかも「自分で決めるだろう」と思っていたのかもしれません。

人生を左右する決断をするのって難しいけれど、最終的には自分で決めるしかないですから。

大きな決断をできる理由、ですか。
そうねえ・・・。

逆に「決断できない人」は「本当に何かを手に入れたい、実現したい」と思っていないから、じゃないですかね。自分が本当に何かを「手に入れたい」とか「実現したい」と思って、決めていたら、何が何でもやるしかなくなるんですよ。

四の五の言ってるヒマがなくなる。

例えば・・・。

私は高校3年生の1学期に志望大学を理系から文系に変えました。

常識的に考えたら、あり得ないですよ。受験の直前に方向転換するわけですから。

でも、私は現役合格「したい」というか「するしかなかった」んです。

なぜかって?

「現役合格したら、車を買ってやる」と父と約束していたから、です。

だって、クルマ欲しいじゃないですか(笑)

だから、少しでも可能性が高い方を選んだ・・・というわけです。

本当に手に入れたい、実現したいと思ったら決めて、行動するしかなくなる。

決断できない、行動できない・・・と思っている人は、本当はそこまで「実現したい!」と思っていない。

私はそう思いますよ。

それから、長年会社を経営していると、社員が「会社を辞めます!」と言ってくることもあります。

これまで育ててきた社員が辞めてしまうのは、会社としては痛手です。

そんな時、私は常にこう対応しています。

相手が決めているならば、止めない。
迷っているならば、辞めさせない。

迷いがある状態で判断すると、どうしても上手くいかなくなる。だから、社員のために退職を思い留まらせるのです。

マトモじゃない時には「判断を保留する」というのが一番良い手なんですよ。

マトモじゃない時に下した判断はだいたい事態を悪化させる。

そして、悪循環に陥って最悪、生命に関わる事態になる。だから、止めた方が良いんです。

一方で、相手が迷いなく決めていれば、それが相手にとってベストな判断。

例え、自社にとって大きな損失であっても引き止めることは絶対にしません。

『ONE PIECE』の主人公、ルフィだってそうでしょう。

「海賊王に、オレはなる!」って完全に決めて、行動している。

万が一、万が一ですよ。あれが「海賊王に、なりたいな」とか「海賊王になれたら良いな」だったら
これだけの名台詞にはなってないし、海賊王にもなれないでしょう。

そして、「決める」ためには自分の内側から湧き出てくる「決意」や「熱意」を感じることが
絶対に必要です。

どれだけ周りの人間が「こうした方がいい」「これを選ぶのが良い」と最善の策を用意したとしても、
それに対して本人が心から「イエス」と思わなければ、その決意が実を結ぶ可能性は限りなく低い。

その人が決めて、進むことを信じてサポートしてあげること。

野球やサッカーの「コーチ」、もしくはボクシングの「セコンド」のように、選手の潜在能力を引き出して大きな成果を生み出していく。

これが「大人の本当の役割」なんじゃないですかね。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

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