武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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こんにちは。中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
「一つのことをやり続ける」ことの大切さは、もちろんあるのですが、一方で子どもの頃は色々なことに手を出した方がむしろ良いんじゃないか? と私は思っています。
なぜかと言うと、色々なことに手を出してみないと「自分が没頭できるもの」や「自分が本当に好きなもの」に出会う可能性を閉じてしまう・・・という気がするんですよね。
私自身は小学校の頃から、割と一つのことを集中してやりたいタイプでした。
でも、友だちの影響で野球をやってみたり、サッカーを始めてみたり、ミニバスケにハマったりと色々体験してきました。その結果、私にとって一番面白くて、没頭できたのがバスケだったんです。そして、中学からはバスケ部に入って真剣にバスケを始めたのです。
今の時代って、割と早い段階から子どもの可能性を一つに絞る傾向にあるんじゃないか・・・と感じているのです。
それは、例えばイチローや井上尚弥が子どもの頃から、親と一緒に特訓して超一流になったという逸話があるからかもしれません。もちろん、本人もそのスポーツが好きで、とにかく徹底的にやりたい! というのなら、いいと思います。
でも、普通の子はやっぱり、自分は何が好きか、何が向いてるか、どんなことに興味があるかを色々体験して知っていく方がいいと思います。
「スポーツ」と一口に言っても野球とサッカー、バスケではそれぞれ使う脳みそや身体の部位が異なります。だから、最初から絞るのではなく色々やってみた方が、柔軟性が出ます。
それは身体も、脳みそもです。
私の師匠の西田文郎先生は「脳を『快』にしろ」と言いますが、イヤイヤ続けてることは、ほとんど身につかないでしょう。
「楽しい!」「面白い!」
「できるようになった!」
「嬉しい!!」
こういう感情が湧いてくるから、もっとやりたい、続けたい、という気持ちになるわけです。
これは私の場合ですが・・・。
20代の頃、けん玉にドハマリしたことがありました。
その時はもう、夢中ですよ。
日本けん玉協会の「認定けん玉」を買って、何をする時も持ち歩いて暇さえあれば練習してました。寝る時以外・・・いや、ひょっとしたら、寝る時もけん玉持ったまま寝てたんじゃないかな?(笑)
それが何になるのか? とかそれが将来役に立つか? なんて考えてませんよ、当然(笑)。ただ、楽しいからやる。上達するのが嬉しいから、やる。
「もっと成長したい」
「もっと上達したい」
「もっとレベルを上げたい」
こういう気持ちこそが、何をするにも大切だと私は思います。
「これをやったら、稼げるようになる」
「これをやったら、何かの役に立つ」
それをモチベーションにして、何かをするのも、もちろん良いでしょう。
でも・・・。それだときっと長続きしないし、仮に続いたとしても、上達は遅いです。
何かの結果を得ることや成果を出すことも大切ですが、「進化・成長・上達」そのものが人間という生きものにとっての「ごほうび」なんですよ、ホントは。
何か一つのことで「進化・成長・上達」することが楽しい・嬉しいと思えたら、他のことに挑戦する時にも楽しみながら努力し続けられる自分になっていける。
自分の進化・成長にワクワクできたら、それが色々なことにつながる。
中心道も、その一つ。
身体を使って自分の進化・成長を実感すると必ず運命が拓けてきます。
宣伝みたいだけど、ホントのことだからね(笑)
ドラゴンボールの孫悟空だって、そうじゃないですか。強敵と出会う度に「ワクワクすっぞ」って。
ひょっとすると悟空は、強敵たちとの戦いを通じて自分自身が成長することを感じて、「ワクワクする」と言った・・・のかもしれませんよね。
現代は、自分自身が没頭できるテーマや物事を見つけやすい時代になっている、と言えると思います。そして、場合によってはそれが仕事になることすらあり得る。
ゲームが大好きで、とにかくゲームに没頭していたら、プロゲーマーとして多額の賞金を稼ぐようになった・・・とか。
魚が大好きで大好きで、魚について研究に研究を重ねていたらお魚のプロになっていた、とか。
人間の「好き」や「好奇心」にはそれだけのパワーとエネルギーが秘められているんですよ。
それは、子どもも大人も同じこと。
自分がワクワクできること、没頭できることを見つけられればそこにエネルギーを注ぎ込める。続ければ続けるほど上達して、さらに面白くなって、もっと上手くなりたいと思う。
その領域に至るためには、まず自分が「面白い!」と思えることに飛び込む勇気も必要ですけどね。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。