武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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中心道 新潟支部 和光塾 塾長・加藤克己にとって外すことができない師匠。
それが、中心道 創始者 須田達史氏です。
克己は「須田氏から学んだことで最も印象に残っていること」として、「下段蹴り一本」という言葉を挙げました。
須田氏曰く、「若い頃は、アレコレやってみたらいい。でも、それでは突き抜けることはできない。一つのことを徹底的に磨けば、一流になる」というのです。
克己が須田塾(現在の『人間塾』)を受講した頃、克己は経理、人事、財務、総務など、社内のありとあらゆる部門に首を突っ込んでいたと言います。
「でも、須田創始から言ってもらった『下段蹴り一本』の言葉を聞いて、手放していこう、と思えたんです」と、克己は話します。
以前の克己は、部下に指示をする前に既に自分の中に答えがあった、と言います。
言ってみれば、部下とのコミュニケーションは「結論ありき」。自分の中にある「答え」と違う回答が部下から返ってきても、それを認めないことが多々あったと振り返ります。
しかし、いい意味で「手放す」ことを意識するようになってからは、いったいどうなったのでしょうか。
「部下に指示を出す時、自分の中に『答え』がないんです。でも、話をしているうちに『答え』が出てくる。
そんな感覚になることが増えてきたんですよね」と克己は言います。
ただ単に「任せる」と相手に全てを丸投げするのではなく、自分の知らないことは耳を傾け、自分の考えも述べ、お互いの関わり合いの中で「答え」を見つけていく。そんなコミュニケーションに変わっていったと克己は言います。
中心道の教えは「武道の叡智を現代に活かし、世界で活躍する人財を輩出する」ためのもの。「コミュニケーション武道」と表現することもあります。
「自分の中に答えがない」状態とは様々な可能性が内在している状態、とも言えるのではないでしょうか。部下との対話を通じて、新たな可能性や、克己の中からは生まれなかったかもしれない新しい発想や解決策が生まれる。
これもまさに、中心道で伝えている「空と縁の法則」の応用。
克己のこの変化はまさに、中心道での学びを深めていったからこそ、と言えるでしょう。
それでは、今回はここまで。また、お会いしましょう。