和光塾ブログ vol.26 【そうありたい】と思える背中

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

メルマガは2週間に1回程度配信されます。
逃さずに読みたい! という方は、ぜひメールマガジンの登録をよろしくお願いいたします。

今回も、和光ベンディングの社長であり、和光塾 塾長の加藤克己の父であり、創業者の健一について紹介していきます。

克己には、父・健一との思い出として忘れられない出来事がある、と言います。

それは、克己が中学生くらいの頃。

祖母の家で紀州犬を飼っていました。名前は「ボス」。

マンション暮らしだった克己が「飼いたい」とねだって、祖母の家で飼うことを認めてもらったのでした。

祖母の家は、克己が住むマンションから歩いて20分ほどのところ。

散歩は克己の担当でしたが、段々と、散歩をサボるようになっていきます。そしてある日、ストレスが溜まったボスは小屋から逃げ出しました。

そして、近所に住む4歳の女の子と、ボスとが睨み合う状態になってしまったのです。このままでは、ストレスが溜まったボスが、女の子に危害を加える可能性もある。

駆けつけた克己は、怖くて近づけませんでした。

対峙する、女の子とボス。

緊張が走る状況。

そこに、健一がやってきました。

「ボス」

健一は声をかけます。

そして、ゆっくりとボスに近付く。

腰を落として、ゆっくりと。

ボスと目を逸らさず、近付いていく健一。

そして健一は、ボスを捕まえ、小屋へ連れて帰ることができたのです。

万が一のことがあってもおかしくない状況。

健一は、終わった後にこう言ったそうです。

「腕の一本くらい持って行かれても良いと思ったよ」

ボスも、健一が発していた迫力に押され、大人しく捕らえられた・・・のかもしれません。

「そういうことが、自分にできるかな、と振り返ることがあるんですよね」

克己にとって、この出来事は人間としての健一を物語るエピソードとして心に残っているのだそうです。

「父をはじめ、戦前生まれの人たちはエネルギッシュだったな、と思いますね」

克己は、こう話します。

高度経済成長期に会社を興し、「これからの日本をどうするか」という夢を持って仕事をしていた健一。そのエネルギーや迫力が、今回のエピソードからも伝わってきます。

「逃げることをしなかった人ですね」

克己は、健一について、こう話します。

「大人になったら、『こういう大人でありたい』と思わせてくれた。そういう父親でしたね」

まさに、大人として背中を見せてきた健一。

私たちもまた、次世代の子どもたちのためにどんな背中を魅せられるのか。

意識して生きていきたいものです。

今回は、ここまで。
次回、またお会いしましょう。

和光塾ブログTOPへ

PAGE TOP