武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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中心道新潟支部 和光塾 塾長 加藤克己は困難に直面した際、心から感謝できた経験が一度だけあるといいます。
脳出血で倒れ、熱海の病院に搬送された克己。
すぐにリハビリができるわけではなく、一週間は安静にしておくだけの日々。
「あ、これはマズいな・・・」
克己はその時、そう感じたと言います。
このまま行くと、どう見ても、心が沈んでいく方に進んでいく。
だからこそ克己は、その状況を「面白がる」意識を持ったというのです。
そして、リハビリが始まってしばらくすると、左肩を激痛が襲いました。
痛くて痛くて、どうしようもない。
痛すぎて、眠ることすらできない。
その時、克己の心に「感謝」が生まれたのだというのです。
「30代の頃、感謝とは『感性で謝る』と師匠に教えてもらっていました。でも、本当に肚落ちしたのはこの時でしたね。
どんなに謝っても、気持ちを伝えることができない。そのくらい、ありがたい。
五体満足で健康な身体を親から頂いたのに、それを「当たり前」だと錯覚して、好き勝手に使って壊してしまった。親に、そして先祖に、どんなに謝っても伝えられないくらい申し訳ない。そう思ったのです。
でも、病気が無ければ、今でも当たり前のように身体を痛めつけていたでしょう。
病気になることで、人間として最も大切なことに気づかせてもらった。そう感じたのです」
克己は自らの師匠である「タヤマ学校」創始者、校長の田山敏雄氏から「感謝」の意味を教わっていました。
もしも、そういった人生経験やプロセスがなく病気になっていたら・・・?
「もっともっと落ち込んでいたかもしれませんよね。だから、自分は運がいい。そういう意味でも『感謝』なんですよ」
今回は、ここまで。
次回、またお会いしましょう。