和光塾ブログ vol.19 【経験】から学ぶ

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

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「経験・体験から学ぶこと」

和光塾 塾長、加藤克己は、このことに重きを置いていると言います。

経験・体験から学ぶことの大切さに気付かされたのは、克己が大学を卒業し、新潟に戻ってきた時のこと。和光ベンディングに入社し取締役総務部長に就任した克己は、社内の改革に着手します。

克己は、これまで学んできた知識を総動員して、会社をさらに良くする活動を打ち出しました。もちろん、社長もゴーサインを出しています。

では、その施策で社内がすぐに変わったかと言えば・・・そうではありませんでした。返ってくる反応の多くは、芳しいものではなかったのです。

克己は当時を振り返って、こう話します。

「今から当時を振り返って考えてみても、正しいことを言っていたし、やろうとしていたと思いますよ。でも、それだけじゃ、人は動かない。今は、そのことがわかります」

何を言うかより、「誰が言うか」。

「本で読んだ知識を話す人と、知識を元に、やって見た体験を話す人。どちらの方が説得力があるかは、一目瞭然ですよね」

それから克己は、「経験から学ぶ」ことに重きを置いてきた、といいます。

克己が実施した、富士山のゼロ合目から登り、ゼロ合目に戻ってくる「レジェンドゼロ」も、その一つです。

「初年度は悪天候で他のパーティーで死者が出てしまった。それで下山命令が出たため、泣く泣く下山しました。本当に悔しかったですよ。

ニ年目はゼロ合目から登頂して、ゼロ合目まで戻りました。ただ、その後全員が全身筋肉痛になって一週間動けなくなる経験をしました。

その翌年は、みんなそこまで重度の筋肉痛にはならなかった。

力が抜けたからです。

一度経験してみると、力が抜けて、余裕が出てくるんですよね。『あ、平気だな』と、わかるようになる。これが、経験・体験から学ぶことの価値だと思います」

富士山に登る人の多くは、「頂上に登りたい」という目的で登ります。でも、それならヘリで飛んでも同じ。

ですが、結果だけ得ても身にならないのです。

「やってみないと分からない事が本質」。克己は、そう言います。

ゼロ合目から登り、ゼロ合目まで戻る。行きと帰りで、感じることがまるで違う。そう言います。

あなたは、自分の経験・体験から何を学び、何を伝えているでしょうか。

いかがでしたか。今回はここまで。
また次回をお楽しみに。

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