武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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2015年、克己は師匠の一人である須田達史が創始した「中心道」に入門しました。
新潟から静岡県・熱海にある総本山へ通い、学びを深める日々。
そんなある日、克己に人生最大のピンチが訪れるのです。
2018年5月18日。中心道総本山「悟空庵」(当時)でのこと。
稽古に参加しようと準備していた克己の左手に、一瞬、電流が走ったような感覚があった。
そして次の瞬間。尋常ではないしびれが、左のつま先から顔面まで走り渡った。
13時35分、緊急搬送。
診断結果は「右視床出血」。いわゆる「脳出血」だったのです。
左半身が動かない。介助がなければ、立つことすらできない。
リハビリをしても、どれだけ回復するかもわからない。
・・・これから、どうなってしまうのか。
・・・どうやって生きていけばいいのか。
もし、自分の左半身が動かなくなってしまったら。
不安や恐れ、恐怖を覚え、絶望したり、やる気を失ってしまうかもしれません。
では克己はどうだったのか。
自分の左半身が動かないことを受け入れ、入院した翌日から、すぐにリハビリを開始したのです。
時には、肩が痛すぎて眠れないこともあった。先の見えないリハビリに苛立ちを覚えることもあった。
しかし、克己はこの状況を受け止めました。そして「奇跡を魅せる」と決めたのです。
それは、恩師である須田達史からの「ある言葉」がきっかけにもなっていたといいます。
熱海から新潟へ転院する旨を伝えた克己に対して、須田達史はこう返信したそうです。
「奇跡を魅せるチャンスだね」
このメッセージを読んで、克己は「本当にそうだよな」と思った、と語っています。
「奇跡を魅せるチャンスなんて、そんなにないよな」とも。
笑えない状況でこそ、笑う。その状況を、面白がる。
それが、加藤克己の生き方なのです。
それでは、今回はこの辺で。
次回は、この人生最大のピンチに直面して、克己はどう「面白がり力」を発揮したのか。
ぜひ、お楽しみに。