武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
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こんにちは。
中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
実は私、年に2回くらい寝込むんです。限界まで気を張って、パタッと(笑)。
余力があると、つい仕事でも学びでもギリギリまで加減せずにやってしまうんです。
で、疲れが溜まって寝込んでしまう。

今年は、来年度に向けた会社の経営方針発表会に行きませんでした。
こう言うと「いい加減な社長だな」と思われるかもしれませんが・・・(笑)。
でもね。これを読んでる経営者の皆さん。ちょっと考えてみてください。
「オレがいないと、この会社はダメだ」なんて、まさか思っていませんよね?
いや、経営者でなくても同じです。
「この仕事は私がいなきゃダメだ」とか「この家は私が切り盛りしなきゃダメ」とか・・・まさかとは思いますが、思ってませんよね?
もし、そう思っているとしたら・・・。それは逆に「ヤバい」ですよ。
もちろん、一人親方の方や、どうしても代えの利かない人というのは、世の中にはいるんでしょうけれど。
仕事や組織、あるいは家庭もそうですが「オレがいなきゃ」とか「私がいなきゃ」なんてことは、本来はない。
誰かがいないと回らない、立ち行かないとしたら、それは「人が育っていない」ということです。
私の場合、来季の経営方針発表会を経営幹部の一人に任せました。
「いつも見てるから、わかるよね? いつも通りやっといてよ」。以上です。
もちろん、ほっといたら勝手に誰かが成長して、自分の穴を埋めてくれる・・・なんて都合のいい話はありません。
そうなるように「意識と意図を集中させる」のです。
目の前の人がどう成長していけば、本領を発揮できるのかを見極めて、そうなるように導いていくこと。

それは、こちらが意図していないと絶対にそうはなりません。
ですから、特に社長や経営者は「オレがいないと会社が回らない」という状況を喜ぶのではなくて危機的状況だと思った方が良いですよ。
そして、自分がいなくても会社が回るにはどうしたら良いかを真剣に考えて、実行に移した方がいい。
そこまで考えてやっと、経営幹部が育ってくるはずです。
私の場合、年に2回くらい寝込む時に「寝込める環境でありがたい」と本当に感謝しています。
別にわざわざ寝込む必要はありませんが(笑)、誰にも仕事を任せられない・・・と思うなら、それは、あなたが育てていないからだと、自覚をした方が良いと私は思いますよ。
もちろん「この仕事は自分にしかできない」とずっと思い続けることも、悪くはないでしょう。
ただ「広がり」はないでしょうね。
会社全体も、あなた自身も今のステージ以上に上がることは難しい。
それよりは一緒に働く人をどう育てて、その人の力を発揮できるようにして自分の仕事も、どんどん任せていく。
その方が楽しいし、未来も拓けるし、新しいことにもチャレンジできる、と私は思うんですけどね。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。