和光塾ブログ vol.58「武道は勝つためにはげむのではない  おのれに負けぬためじゃ」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

メルマガは2週間に1回程度配信されます。
逃さずに読みたい! という方は、ぜひメールマガジンの登録をよろしくお願いいたします。

こんにちは。

中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

人生の師と呼べる人に出会って、感化され、さらに成長を続けていく。

これは、マンガでも現実の話でも共通する「王道」のストーリーです。

『ドラゴンボール』の孫悟空で言えば、亀仙人や界王さま。

『スター・ウォーズ』のルークで言えば、マスター・ヨーダ。

『ONE PIECE』のルフィで言うなら、シルバーズ・レイリーかな?

人はそれぞれに「才能の種」を持っている。

でも、それがどう発芽し、伸びていくかは、私は「人とのご縁」で決まると思うんです。

私自身も、たくさんの師匠と出会い、「人財育成」こそが自分の道だと、はっきりと自覚できたのです。

その「種」を育てるためには踏むべきステップがある。私はそう思っています。

まずは、自分が興味を持ったことや、好きなことを徹底的にやること。

人と競争したり、比べたりして、勝って満足することもあれば、逆に悔しい思いをすることもあるでしょう。

そういう体験・経験をすることが、人間的成長を目指す上で絶対に必要だと私は感じています。

自然界は「弱肉強食」です。生存競争に勝ち残らなければ、生き抜けない。

一度「勝ち負け」の世界、言い換えるならば「修羅界」を経験しておかないと、その世界を「超えていく」ことはできない。

私はそう思っているんです。

「勝ちたい」「負けたくない」と思うと、より本気度が上がるじゃないですか。

「まあ、こんなもんか」で止めてしまうと、あきらめを「超える」経験ができない。

逆に、あきらめを超えて、一度でも「できた!」という体感を持つことができたら、それ以外のことにも本気になれますよね。その状態を知った上で、師匠に出会う。そこから「人間的な成長」が始まるんです。

ですから、10代~30代くらいのうちに全力で何かに打ち込む経験をした方が本当は絶対にイイんですよ。

もし、これを読んでいる40代の方で「何にも打ち込んでこなかった・・・」と後悔している人がいるとしたら。

今からでも全然遅くはありませんよ。むしろ「見て見ぬふり」の方が危ない。

40代なんて、まだまだこれからですよ。

とにかく、何でもいいから打ち込んでみる。

できないこともたくさんあって、悔しくても、そこからギアを上げてさらにのめり込む。

そうすると「できるやん!」「やればできる!」と思える日が来ます。必ず来ます。

その時に初めて、人生の師匠と出逢えるんじゃないかな。

のめり込んで、やり続けて結果が出ると、人は『錯覚』するんです。その『錯覚すること』が重要なんですよ。

趣味でも、遊びでも、もちろん仕事でも。

自分が興味を持ったことをトコトンまでやり続けてみる。

もちろん、その分野で日本一、世界一のレベルまで登り詰められる人はごく少数です。

それでも、のめり込んでやってみる。

その結果、「できた!」「やればできる」という『錯覚』が生まれるのだと思います。

その錯覚を一度持っている人は、何にトライする際にも「やればできる」と思えるはず。

これこそが、亀仙人こと武天老師さまが言う「武道は勝つためにはげむのではない おのれに負けぬためじゃ」という言葉の真髄なのかもしれませんね。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

和光塾ブログTOPへ

PAGE TOP