武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
メルマガは2週間に1回程度配信されます。
逃さずに読みたい! という方は、ぜひメールマガジンの登録をよろしくお願いいたします。
こんにちは。
中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
中心道が伝えているのは「人としての在り方」です。
人間とはどういう生命体で、人間を取り巻く環境にはどういう法則が働いているのか・・・といった「人生に役立つこと」も、もちろんお伝えしています。
しかし、最終的に重要なことは「人間としてどう生きるか」だと、私は考えているのです。
こう言うと「なんか、堅苦しそう」とか「真面目にやらなきゃダメな感じ」、「品行方正に生きろってことですか」と思う方もいるかもしれません。
武道、あるいは「道」と付くものは全て、人としての人間性や在り方を磨くもの。
例えば、剣道の師範や柔道の黒帯って、道着を身に着けていなくても独特の「存在感」がありますよね。
でも、別に真面目じゃなきゃいけないとか、高倉健みたいに無口で不器用でないとダメとか。そういうことは全くありません。
人間としての「深み」や「厚み」を身につけた上で、自分のキャラクターを活かす。これが一番良いと私は思っています。
私は空手道場「士衛塾」でも中心道でも黒帯をいただいていますけど、一見、軽そうに見えるかもしれない(笑)。金髪だし、いつも笑ってるし。
でも、地に足が付いている。
そういう方が「カッコいい」と自分で思うんですよね。
会社も同じだと、私は思うんです。みんながみんな同じような性格や同じ考え方でなくて良い。
むしろ、違う考え方の人がいてくれた方が嬉しいとすら思います。
もちろん、企業理念や目指すべき理想といった前提を共有して調和した上で、ですけどね。
会社で社長が「右向け右」と言った時、一人や二人、左を向くヤツがいた方が会社は上手く回るんじゃないか。
私はそんなふうに考えているのです。
同じような考え方の人ばかり集まっていると、同じようなアイデアしか出てこなくなって「発想の転換」が生まれにくくなる。
だから「人としての在り方を磨く」ことと「自分の個性を活かす」ことは相反することではないし、むしろ両立する。
私はそう思っているんです。
中心道の道場訓七箇条の中には、こんな一項目があります。
「中心の道を歩むべし」
これは誰かが「正しい」と決めた道を進め、という意味ではなく自分自身の「中心の道」を歩みなさい、という意味。
人はそれぞれ、違った環境で生まれ育ち、様々な発想や考え方を持っているのが自然な状態のはず。
「こうあるべき」「こうすべき」という常識や固定観念に縛られすぎると、自分の個性や自由な発想を見失ってしまいます。
私が目指す「理想の組織」は個々人がそれぞれの考え方や発想を活かして調和するチームです。
「守る場面」と「攻める場面」とでは、求められる考え方が違うんですよ。
守る場面は、手堅さを重視してオーソドックスに考える方が良い。こういう時は真面目な人が堅実に
基本に忠実に物事を進めていく。
逆に攻める場面では、普通の人が思いつかないアプローチ、言わば『奇策』が功を奏することもある。だから『右向け右!』って言った時に左を向いたり、上を向くような人が適任です(笑)。
そしてリーダーの役割とは何か。
こういう多士済々な人材たちを適材適所に配置し、その能力を最大限に発揮させること。これこそが、リーダーがなすべきことなんですよ。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。