武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
メルマガは2週間に1回程度配信されます。
逃さずに読みたい! という方は、ぜひメールマガジンの登録をよろしくお願いいたします。
こんにちは。
中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
皆さん「書き初め」ってしますか?
私の会社では必ず、社員全員にそれぞれ今年の抱負を書いてもらっています。
今年一年、どんな意識で生きるか、どんな気持ちで取り組むかという点でスゴく意味があると思うんですよね。
だから、字が上手、下手は関係ない。まあ、私は上手いですけどね(笑)
実は去年、私は書き初めで「◯」を書いたのです。円、マルです。禅の世界では「円相」とも言うそうですね。
でも、これがまあ難しかったのです。
文字を書く場合、100%納得でなくても「まあ、いいかな?」と思えるものが書いているうちに出来上がります。
ところがですよ。「◯」、円相は何枚書いても書けない。
もちろん「◯」の形は書けますよ。だけど、全然納得いくものが出来ないんです。
書家の方が書いた円相を見ると「美しいな、しっくり来るな・・・」と思うのに、自分が書いたものだと、どうしても納得がいかない。
おそらく「◯」はシンプルが故にゴマカシがきかないんですよね。
文字だと、どこかがズレても他のところでバランスを取ることでゴマカすことができてしまう。
ところが「◯」円相は、そうはいかない。本当に終わりがないんですよね。
だから・・・というわけではないんですが、私は今年「無窮」をテーマに掲げます。
「無窮」とは「果てしない」とか「終わりがない」「無限」といった意味。
何回「◯」を書いても納得出来ないように、何かを追求しよう、探求しようと思うと「終わり」なんてなくなっちゃうんですよね。
人生、何事もそうじゃないですか?
自分の人生をさらに良くしようと思ったり、仕事をもっと面白くしたいと思ったり、あるいは大切な人を幸せにしたいと思う。
そこに「終わり」とか「まあこの辺でいいか」なんてこと、ありますか?
例えば、ドラゴンボールの悟空が「まあまあ強くなったから、このくらいでいいや」なんて言うと思いますか? 絶対に言わないでしょ(笑)。まさにそれこそ「無窮」なんです。
中心道創始者であり、私の師匠でもある須田達史氏は、こう話します。
「道は、無始無終」
自分を磨く「道」には「始まり」もなければ「終わり」もない。もちろん、目安となる目標やゴールは
各自設定するでしょうが、かと言って到達したらそこで終わり、というわけでもありません。
人間性が磨かれ、視座が上がり、世の中や物事を俯瞰できるようになると「できること」や「なすべきこと」が自ずと増えていきます。
私の場合で言えば、加藤克己という「個人」として、そして和光ベンディングの「社長」として。そして中心道新潟支部の支部長として家族や会社だけではなく「日本」という国の未来をどう描くか。こうした、いくつかの「視点」がありますよね。
人間的成功と社会的成功の両方を追求していった先には、自ずとより高い視座、より多くの視点に気付く瞬間があるはずなのです。
そのためには「ゴマカシ」ではなく、必要なものだけを残して、削ぎ落とす。
小手先でゴマカシて「できた風」を装うのではなくて、本質を追い求める。
自分が描いた未来や理想の世界を追求し、自らを磨き、仲間と切磋琢磨する。
そこには「ゴマカシ」ではない本質の「幸せ」があります。
今年一年「無窮」を意識して生きることでもっと人生が面白がれるようになる。
そんな風に思っているんですよね。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。