和光塾ブログ vol.48「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」

武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。

その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。

それが、「中心道 和光塾」です。

このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。

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こんにちは。

中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。

唐突ですが、私って「あきらめが悪い」んですよ。

急に何を言いだしたんだ・・・と思うかもしれませんが、大切なことです。

実は先日、中心道での学びで静岡県の伊豆下田に滝を見に行く機会がありました。

その滝壺の前には大きな岩があって、そこで私の師匠である須田達史が瞑想をして中心道の着想を得た場所があるのです。

一緒に行った同志たちは滝壺に降りて行って、その岩で写真を撮ったりしている。

私は脳出血の後遺症で左半身が自由に動かないこともあり、足場が悪かったのでそこまでは行けなかったんです。ただでさえ、その滝まで降りるのに嫌になるほど階段を降りていったのですがね。

本当に引退する時の千代の富士みたいに「体力の限界・・・っ」と言いたくなるくらいでしたよ(笑)

そんな状況で、その場所で写真を撮るために他人の手を借りて連れて行ってもらうのは「嫌だな」と思ったんです。

その時、私はこう思ったんです。

「見てろよ!!!!」と。

次に来るときには必ず、滝壺まで自分の足で降りてやる!!と、心に誓ったわけです。

周りの人からすると
「いやいや、加藤さん無理ですよ」
「それは、あきらめてくださいよ」
と言われるかもしれません。

でも、私はあきらめません。
だって「あきらめが悪い男」だから。

『SLAM DUNK』の三井寿じゃないですけど。

だいたい、ヒーローってのはあきらめが悪いんですよ。

だいたい、世界を救おう、守ろうって時に「あー、もうムリムリ。あきらめた」なんていうヒーロー、います?

そんなヒーローはいない・・・というよりそんな奴はヒーローになれないんですよ。

私の師匠も一人残らず、全員揃って「あきらめが悪い人」ばっかりです。でも、だからカッコイイんですよね。

「あきらめないけど、手に入らないもの」も人生の中には一つや二つ、ありますよ。

例えば、どれだけ必死に練習して、頑張ったとしてもオリンピックに出場できる選手は一握り。その中で、金メダルを取れる人は本当に限られた何人かしかいません。

でも、それは「あきらめた」のではなく「手が届かなかった」だけのこと。

全力を尽くして、自分を追い込んでやり切った時に初めて「やっぱ無理か」と思えるかもしれない。

そこまで全力を尽くせたとしたら、悔しさは残ったとしても、きっと「燃え尽きる」ということはないでしょう。

自分の人生をあきらめずに、また次の目標を見つけて挑戦を始める。

それが本当に「あきらめない人」だと私は思います。

人生を大きく見てみたら「あきらめない」しかない、と私は思っているんです。あきらめずに挑戦するからこそ得られるものがある。

それは「ビジネス」はもちろんのこと「学び」にも言えることです。

誰かを師と仰ぎ、学ぶこと。そこには、永遠に終わりはありません。

「やり方」や「テクニック」では、その人を超えることができるかもしれない。でも、その人の「人間性」や「魂」を簡単に知り尽くせるはずがない。

亡くなった師匠たちを思い返してみると、確かに「ちょっとは近づいたかな」と思うことはありますよ。でも、自分が成長したからこそわかる「深み」もある。そうなると、永遠に追いつけないし追い越せないんじゃないかと思いますよ。

でも、あきらめない。

師匠の背中を追いかけ続けられる。それはつまり「自分が成長し続けられる」ということですからね。

それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。

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