武道の叡智と人間学とを掛け合わせた「文武両道」の学びを目指す中心道。
その中心道の新潟支部であり、自分の人生を自由自在に生きられる人を増やす塾。
それが、「中心道 和光塾」です。
このブログでは、中心道新潟支部 和光塾のメールマガジンを抜粋・転載してお送りいたします。
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こんにちは。
中心道 新潟支部 和光塾 塾長の加藤克己です。
「和光塾」では中心道「武術」もお伝えしています。
この「武術」は白帯から始まり青帯、黄帯、緑帯・・・と本人が成長するごとに「昇級」して、帯が上がっていく仕組みになっています。

「武術」は「コミュニケーション武道」つまり、自分自身のコミュニケーションや人間性、言い換えれば「あり方」を磨くための武道と言えます。
ですから、帯が上がれば上がるほど「視座」高く、「視野」広く、世の中を俯瞰することが求められます。
とはいえ「視座を上げる」ということが「なかなかピンと来ない」という人も多いのではないか・・・と思います。
「視座」とは何か。
簡単に言えば「どういう立場から物事を見るか」です。
経営者の視座と、従業員の視座は違います。
従業員は毎月給料がもらえて、業績が良ければボーナスがもらえる。そのお金で家族を養ったり、自分の好きなことをする。
それはそれで、悪いわけではありません。
ですが、経営者は違います。
誰かから給料をもらえるわけでもなく、自分で稼ぎ出すしかありません。
さらには、自分や自分の家族はもちろん従業員や、その家族の生活も保証する。
もう少し言えば、事業を通じて地域社会や日本、世界をどう良くするか、という視点で経営を考えるわけです。
そうなってくると、もう「スーパーヒーロー」ですよね(笑)。

悪の組織と戦ったりはしないけれど、「どうしたらもっと世界が良くなるか」という考えをベースに仕事をするわけですから。
自分はどのくらいの範囲を見ているか。
どういう考えで日々を生きているのか。
これこそが「視座」であり、中心道では「視座高く俯瞰すべし」と常々お伝えしているわけです。
視座高く俯瞰すると、どうなるか。
自分のことでは悩まなくなります。
そして、世のため人のために自分が何をすべきか、どう生きるべきかを考えるようになっていく。
もちろん、視座が高い方が「絶対にイイ」とは言いません。
ただ、視座が高い方が確実に仕事は上手くいくし、人生は楽しくなります。
だって、難しく考えなくても自分のことは上手くいっちゃいますから。
「オレの話を聞いてほしい」
「自分の会社の説明をしたい」
「うちの商品を買ってほしい」
こうした「オレがオレが」の人から、何かモノを買いたいと思うでしょうか。
自分の損得や商売のために、あるいは大義名分で「世のため、人のため」と口先だけで言うのではなくて、目の前の人が良くなること、世界がさらに幸せになることを真剣に願って、仕事に取り組む。
そりゃ、仕事なんてうまくいっちゃうわけですよ(笑)。
でも、多くの人が視座を上げて広く世の中を見ることができていません。
「高い視座」に至らないのはなぜか。
それは、関わる世界が限定的だからだと、私は思っています。
例えばサラリーマンであっても、たくさんのお客さんと会いますよね。
その一人ひとりから「何か学ばせていただこう」という気で仕事をしている人と、「とりあえず仕事だから」というつもりで対応している人がいるとして。
当然「視座」は違ってきますよね。
人は、人でしか磨かれません。
人と会って、話をして、影響を受けることで自分の視座・視野・視点が変わっていく。
「自分の世界」にだけ居続けようとするのも、悪いことではないと思うし、止めはしません。
でも、きっといつか窮屈になって退屈に感じる時がくるはずですよ。
それよりは、より多くの人と関わってより広い世界を見て、自分をどう活かすのかを考えた方が、格段に楽しくなると思いますよ。
それでは、今回はここまで。
また、お会いしましょう。